日本の各地に伝わる民話の中で、特におもしろい内容のおばけや妖怪についての物語を、「語り」と人間が作り出す影絵(そして音楽)で展開する舞台構成である。
語りの内容は、幼稚園の年長組〜小学生低学年までを対象としたものであり、おばけ、妖怪といっても怖さや恐ろしさだけを語るものでなく、民話の特徴でもあるストーリー全体に流れる情愛や教訓を含み、その中にほのぼのとしたものが伝わってくる内容を選択しています。

物語は、三編(部)からなり第一部は、比較的ノーマル(有名)な妖怪(お化け)の物語、第二部はちょっと変わったストーリー展開で、かなり怖い。最後は、怖さの中にも、民話独特の、ほのぼの感があるストーリーをそれぞれ選択しております。
時間は正味60分です。見所は、もちろん、常田富士男の生の語りにありますが、これと連動した人間が作り出す影絵もおもしろさを倍加させます。また、場面、場面での音楽は、より立体感を創り出します。テレビで人気だった「日本昔話」の舞台版とも言える構成でもあります。 |